「Neuralink」は何をしている?

 

僕は大学に入学して1年目で辞めようと思っていました。専攻は物理学です。物理学者と話をしてすぐに、僕には向いていない分野であると感じました。それほどまでに、物理学者はインパクトがありました。

そんな矢先、イーロンのとある発言をみかけました。一言で要約すると、「イーロンは物事を考えるときに、物理学のフレームワークを利用している」ということでした。僕は、この発言の真意が、さっぱり分かりませんでした。

この時点で、大学を辞める選択肢は消えていました。イーロンの言葉の意味を確かめるためです。あれから、あの言葉の意味を少しは理解したつもりでいます。ただ、物理学に向いていない僕、というのは依然存在します。

『Neuralink』とは関係のない話を、長々としてしまいました…とにかく、僕にとってイーロンは、先生なのです。

さて、ここからは『Neuralink』の話に戻します。

短期的な目標

Neuralink の短期的な目標は、重篤な脳疾患を治すことです。たとえば、脳卒中のような病気です。介護が必要になる約2割の人が、脳卒中が原因であることがデータにあります。それほどまでに、現代では大きな病気の1つになっています。

もっとも有力なものとして、小型のチップを血液を通して脳に到達させる方法が考えられています。これにより、脳卒中だけでなく、ガン、精神疾患、視力の治療も容易になります。

僕の家系は、脳卒中になりやすい家系なので、ありがたいことです。

これだけでも、大きな目標です。しかし、長期的な目標は、もっとぶっ飛んでいます。

長期的な目標

Neuralink の長期的な目標は、人間を強化することです。具体的には、人間の脳と外部の人工知能がつながることです。

ん?ピンときませんか?

もっと言うと、人間の脳に人工知能を埋め込みます。こんな目標をもった企業が、すでに存在していることに驚きです。アポロ計画のような国家主導ではないんですよ。イチ企業がやってます。

イーロンは、今までもぶっ飛んだことをやってきているので、驚かなくなている人もいるかもしれませんが…

具体的にやっていること

さて、じゃあ、何をしているのか。そんな疑問が沸いてきます。調べてみると、情報がほとんどありません。

見つかった情報としては、動物実験の許可が、州から降りたこと。少なすぎる。

Neuralink のホームページにいたっては、採用情報が載っているだけです。このホームページから、推測するしかないですね。

募集されているのは、機械、電気が目立ちます。そして、神経科学の経験は必要ない、とも書かれています。幅広く募集しているようです。もっとも、求められるレベルは、極めて高いでしょう。記事下の参考文献にリンクがあるので、確認してみてください。

今はのところは…

イーロンは、「私の時間の9割は、テスラモーターズとスペースXに費やす。Newralinkには、3~5%だろう」と発言しています。この発言から、今のところは深く関わらないことが分かります。

おそらく、人工知能とNewralinkにとって、それほど重要ではない、これから4年くらいは離れているのでしょう。この4年くらいというのは、僕の勝手な予想です(笑)

いずれは最重要問題になると考えているでしょう。

動物実験?(19/1/9追記)

米Gizmodoによると、動物実験を開始した、若しくは開始できる状態にあるという情報をゲットしたとのこと。

ただ、Neuralinkからのコメントはないので、失敗orガセの可能性もある。(追記あり)

(20/6/14追記)

しばらく調べていませんでしたが、昨年にプレゼンテーションが行われていたようです。

以下、3点が大きな進捗です。

ラットでの実験はすでに行われていることが発表された。

資金調達は1億5,800万ドル。

従業員数は90人で、採用に強気な姿勢。

 

「人工知能は人間の知能を超越するが、人間を排除せず、両者は共存できる」というイーロン・マスクの考えは変わっていないようです。

ラジオ番組でのコメント

「ニューラリンクの目的は、処理能力の高い脳のインターフェイスを作って、AIと共生することだ。」

と語っています。

また、機械学習に悲観的なイーロンは「太刀打ちできないなら、仲間になるしかない」とも語っています。

これらの発言から、人間の脳への移植を考えていることが分かります。

おわりに

イーロンは、人工知能の危険性についての発言が目立っていました。人工知能の分野に参戦することで、少しでも危険性を抑えることも、目的の1つでしょう。

これからは、日本企業の動きについても、調べてみたいと思っています。もちろん、記事にもしますよ。

おーわり