「株式会社ロックオン」は何をしている会社なのか

 

「株式会社ロックオン」は2001年に設立された会社です。2014年に、東証マザーズに上場しています。資本金は、30,671万円(2018年3月)です。

事業内容は、マーケティングロボットの提供。大きく分けて、マーケティングプラットフォーム事業と、商流プラットフォーム事業の2つです。売上は前者が73.0%を占め、後者が27.0%です。(2017年9月期IR情報)

基本情報はこんなもんです。

IRを見る限り、気になるのは営業利益です。人員の積極的な採用により、16年9月期と17年9月期に大幅減益と書かれています。実際に、17年9月期は62.6%の減益です。売上高が微増のなか、この減益は目的があってのことなのでしょうか。

IT企業では攻めた経営が目立っています。これについては、Amazonが分かりやすい例です。ロックオンは事業について、市場規模の大きさに自信があるのでしょう。

ざっくりいうと、マーケティングを機械によって自動化し、データも使って効率化している会社です。マーケティングの自動化、効率化です。

製品とサービス

アドエビス

広告について、プロモーション戦略を提供するサービスです。

測定、分析、活用をすべてやってくれます。わかりやすいところでは、サイトを訪れた人の、性別、年齢、住んでいる場所、などから分析しています。

導入事例では、IT、コンサル、小売、流通、教育、メディア、人材サービス、銀行、アパレル、不動産、など幅広い業種に導入されています。

THREe

リスティング広告のポートフォリオを、AIにより自動化しててくれるサービスです。リスティング広告とは、検索エンジンで検索したときに上位表示されている広告です。

最適な入札単価、キーワード選定を自動で行ってくれます。主に、ミドル層以下に恩恵が大きいサービスになっているようです。

EC-CUBE

ECサイトをつくるときに利用できる、プラットフォームを提供しているサービスです。EC-CUBEを利用することで、ECサイトを簡単につくることができます。そして、サイトのカスタマイズもできることが強みです。

従来のショッピングモールに出店するときにはできなかったカスタマイズができます。そして、カスタマイズするためのコードは、オープンソースで誰でも利用することができます。独自開発できる人材をもたない企業には、大きなメリットがあります。

成長戦略

人口減少による市場規模縮小。ニーズの多様化。労働力不足。これらの問題を解決するのが、ロックオンの事業内容である「マーケティングロボット」です。

市場規模がどれくらいで、どこまで占有できるのか計算しているのかは不明です。マーケティングロボットを海外展開する未来を構想しているようなので、この業界ではトップにならざるをえないでしょう。それゆえ、利益を大幅に再投資し、フルで資金を回しているのでしょう。

プラットフォームで、2番手以下になると厳しいことは、明確ですからね…

市場規模から分析し、利益再投資をしてギリギリ耐えられる額を算出する必要がありますね。

おわりに

株式会社ロックオンを調べているときに、初めて「抽選株主優待」というものがあることを知りました。他の企業でもあるのかな?

この記事を書いている時点では、株価が約1000円です。100株以上保有していれば、この抽選に参加できるようです。なので、10万円で参加できます。おもしろそうなので、100株買ってみるのもアリかな(笑)

僕は、買いませんが…

おーわり