そういえば、少し前に以下のニュースを見かけた。興味深いデータだと思ったので、僕が感じたことをメモしておく。
予算は10万円まで!? / 5.5%にとどまる中小企業のAI導入率 -日本の中小企業のAI導入状況-
すでに導入しているのはごく少数
5.5%と、ほとんどの中小企業が導入していないことがわかる。逆にどんな業種が導入率が高いのかを見てみると「教育」だった。
これについては、以下でも述べる「障害となっているもの」をみると分かりやすい。
なぜ、ほとんどの企業が導入していないのか?
データを見るに、「費用対効果がわからない」「導入方法がわからない」「導入コストが高そう」という意見が多い。
これに関しては、直近での解決方法は無いように思う。特に、決定権を持っている人が若くない場合は顕著だと思う。
たしかに、中小企業では無理に導入する必要はない。自身の業界にAIが必要ないことを理解した上で、導入しないのは賢明である。
導入したい企業は?
一方で、導入したいけれども、上記のような問題を抱えている企業は、牽制しあっている状況だ。
同じ業界で成功例がでると、一気に同業他社は参入に踏み切ることが容易に予想できる。そうなったときに、明確な先行者メリットがあるのかどうかは疑わしい。そんなジレンマがある。
それでも…
上記の3つの問題のうち、「導入の方法」さえ分かってしまえば、どこかの企業は導入に踏み切ってくれるだろう。それにともなって、導入コストと費用対効果も明らかになってく。
なのでAI業界の課題としては、導入までの過程を簡単にする必要がある。
それを進めるにあたって、中小企業が考えている本命の業務ではなく、サブの業務についてでもAIを取り入れてもらえるような工夫があればいい。例えば「費用が安い」というのは、分かりやすい例だと思う。
簡単な業務でも導入してみることは、次に繋がることとして最善の方法であると感じている。