都会でも運転手不足が深刻な路線バス。自動運転が必要な時代に。

 

大阪府の金剛バスが運行終了に

地域の住民にとって必要な足となってきた路線バス。大阪府のとある市町村のバスが運転手不足を主な理由として運行を終了すると発表された。人手不足はどの業界でも叫ばれている。市町村からのお金の補助はない。必要な社会インフラとなっているバスでさえ、終了を余儀なくされる時代となってしまった。これが起きているのが決して田舎のとあるバスで起こっているわけではなく、大阪府で起こっていることに注目したい。

首都圏でも大幅な減便や路線廃止

上の大阪府の路線バスと同様に首都圏も例外ではない。路線バスの廃止が決まったり大幅な減便が相次いでいる。一番の要因は運転手不足。日本全体の流れとしてこの運転手不足という問題は解決はできないだろう。安い賃金や、人の命を預かる重大な責任がある仕事。様々な原因があると思う。

自動運転のバスが必要な時代に

日本バス協会によると全国で約1万人もの運転手が足りないそう。現在でこの数字なのでますます加速していくだろう。また来年には、一人当たりの年間労働時間の上限が3300時間に減少する。運転手不足と労働時間の減少のダブルパンチが襲ってくる。路線バスを運行している会社の上層部は相当頭を抱えているだろう。もしくは諦めているかもしれない。

人手不足の問題を解決することはできないが、対処療法的になら解決可能であると考えている。自動運転のバスを走らせることは、根本的な解決になるはずだ。この動画はほんの一例でしかないが、いろんな国のいろんな企業が自動運転の車を実験している。

コロナ禍でオンライン会議や在宅ワークをせざるを得ない状況になったように、各地のバスが運転手不足を原因に廃業が続けば、日本での自動運転の実用化もより加速するかもしれない。どの産業にも言えることだが人手不足の問題を解決する方法は、人工知能が多くを握っているはずだ。

かつて機械化によって仕事がなくなった際には、その仕事に従事していた人たちからの猛反発があった。機械を破壊する運動なども起こった。人工知能に取って代わられる仕事でも同じような現象が起こるのではないかと懸念している人もいる。しかし、昔のように人口が増加する時代ではない。日本などの先進国では人口が増加することはほとんどありえないことだ。もっと言うと、労働者不足はどの産業にも言えることだ。このような時代においては一部の人間の反発はあるかもしれないが、多くの人間にとって人工知能に仕事が置き換わることは社会的に利益のあることだ。ましてやその産業が廃れてなくなるぐらいなら、人工知能に置き換わって存続する方が好ましいだろう。