目次
時間がない人向けに特徴を
- オムツにセンサーを取り付け、排泄を検知してケアスタッフにリアルタイムで通知
- 専用アプリを通じて排泄データを一元管理
- 個々の特性に合わせた感度調整サービスを提供
- 使い捨ての不織布バッグを使用して安全性と衛生を考慮した設計
詳細は?
「Aiserv」は、新東工業株式会社が開発した排泄検知システムで、介護現場における排泄ケアの効率化を目指しています。このシステムは、特に介護スタッフの負担軽減と利用者の快適な生活環境の維持を目的としており、主に排泄をリアルタイムで検知する技術を基盤としています。
Aiservの技術的特徴
Aiservの排泄検知システムは、利用者が排泄した際に即座に通知を送ることで、スタッフが最適なタイミングでオムツ交換を行うことができるよう設計されています。センサーはおむつの内側に設置され、排泄物の臭いをガス検知式センサーが感知し、専用アプリを通じてスマートフォンやタブレットに通知します。これにより、無駄なオムツ交換を減らし、利用者が不快な思いをする時間を短縮することができます。
- センサーのサイズと重量: 本体は65mm×50mm×13mmで、重量は24gと非常に軽量です。
- 検知方式: ガス検知式センサーにより、排泄物やおならを検出します。
- 通信方式: Bluetooth LE 4.2とWi-Fiに対応しており、通信距離は約5~10メートルです。
- バッテリー寿命: 約7日間の連続稼働が可能で、使用頻度に応じて定期的な電池交換が必要です。
これらの技術的特徴により、介護施設における排泄ケアの負担を大幅に軽減することが期待されています。
介護現場での実例
実際にAiservが導入されている介護施設の例として、岐阜県の特別養護老人ホーム「敬和園」では、システム導入後に大きな効果が報告されています。夜間の業務効率が向上し、スタッフが効率的に排泄介助を行えるようになったことが評価されています。
- 業務効率の向上: Aiservによる即時通知機能により、必要なタイミングでのみオムツ交換を行うことができ、無駄な業務が削減されました。特に夜間の業務が効率化されたことで、スタッフの疲労が軽減されました。
- 利用者の快適さ: センサーにより排泄が検知されると、すぐに対応できるため、利用者が不快な状態で長時間過ごすことがなくなり、生活の質が向上しました。
Aiserv導入による効果
Aiservは、排泄ケアを大幅に改善するツールとして、いくつかの重要な効果をもたらします。
- 介護スタッフの負担軽減
従来、介護施設では定期的なオムツ交換が必要でしたが、Aiservの排泄検知により、必要なタイミングのみで介助が行えるようになりました。これにより、無駄な労力を減らし、介護スタッフの負担が軽減されました。 - 利用者のQOL(生活の質)の向上
利用者が快適な生活を送れることは重要です。Aiservを導入することで、排泄後すぐに介護スタッフが対応できるため、利用者が長時間不快な状態でいることがなくなり、生活の質が大幅に向上しました。 - 業務の最適化
施設全体の業務効率が向上し、排泄に関する業務の最適化が実現しました。また、センサーを通じて得られるデータを活用することで、排泄パターンを分析し、より効率的なケア計画を立てることも可能になります。 - Aiservの課題と今後の展望
Aiservは非常に有用なシステムですが、いくつかの課題もあります。たとえば、センサーの通信距離や電池寿命には限界があるため、追加のサポートが必要な場合もあります。また、排泄物を100%の確率で検知できるわけではなく、利用者の体調や環境により検出精度が変わることもあります。
今後、通信技術やセンサー技術の改善により、さらに精度が高く、長時間稼働可能なシステムの開発が期待されています。特に、AIを活用したデータ分析や、他の介護機器との連携によるトータルケアシステムの実現も考えられます。
まとめ
Aiservは、介護現場における排泄ケアを効率化し、利用者の生活の質を向上させるための重要なツールです。介護スタッフの負担を軽減し、業務の効率化を実現するだけでなく、利用者の快適な生活環境を維持することにも大きく貢献しています。
【導入事例①】特別養護老人ホーム敬和園
敷くタイプの「Helppad2」もオススメ
【Helppad2】ベッドに敷くだけで排尿と排便を検知できる最新の介護ロボット!Aiservはオムツに取り付けて排尿や排泄があったかを確認できる装置だった。それと比べて、ここで紹介しているHelppad2はベッドにシートを敷くだけで、オムツに排尿や排便があったことを知らせてくれる装置だ。寝たきりの高齢者の方や、ベッドにて過ごす時間が多い人、夜間だけはオムツ介助な人、認知症があり装置をオムツにつけられない人には、Helppad2が向いているかもしれない。ぜひ、その人にあったロボットを見つけてほしい。
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