【24年9月最新】介護ロボット一覧!どんな種類がある?普及しない理由は?

 

目次

介護ロボットの普及はどうなっている?

保守的な施設長、管理者、トップが多いので、広く普及したものが人気になる。周りが使ってるから、不安な要素が少なく、安心して活用できる。特に顕著なのは介護記録ソフトだ。新しいソフトが次々に発売されているが、乗り換える事業所はごく少数だろう。乗り換えの手間があるし、何より使い方を覚え直す必要がある。ケアスタッフの高齢化も進む中、覚え直すことは現場にとって致命傷になる。記録業務や請求業務、ユーザーインターフェースに革命的な改善があれば、乗り換えに動く事業所もあると思う。ただ、乗り換えるとしても、他の事業所で普及しまくっているのを確認してからになるが。

介護ロボットを調査して痛感した事

他で活用されている技術から、高齢者、認知症の方、要介護者にも使えそうなロボットを作るのはナンセンス。機能やできることが同じようなロボットがたくさん製品化されている。見守り機器はその代表格だと感じる。最新で発売されたものが数年前から普及しているロボットよりも機能が退化していると感じるものまである。これは現場のことをあまり知らない技術者が、まず技術ありきでロボットを制作しているからだ。この「まず技術ありき」は介護ロボットにだけ当てはまる問題ではない。市場調査をしていないのかと困惑することが多い。よく言われているが「あなたが思い付くことは、たいてい他の人も思い付いている」のだ。

この記事ではどんな介護ロボットを紹介している?

既に普及している、これから活躍しそう、と感じたロボットをピックアップしている。各ジャンルでふんわりとランキング形式にしている。上にあるロボットほど、好印象ということだ。掲載されていないものは、僕の調査しきれていないもの、または現場で活用される見込みが皆無なものだ。見つけ次第、更新はしていきたい。

僕の願いは一つ

介護ロボットはあれば便利、というのは全ての介護ロボットに当てはまる。しかし、安くはないコストがかかる。優先順位を見誤らないようにしなくてはならない。なんとなく便利そうだからと、手当たり次第に導入するのではなく、徹底的に比較して欲しい。利用者様とケアスタッフの双方が幸せになる介護ロボットの導入が進むことを願っている。

この記事が、介護崩壊を防ぐことの一助になれば

見守り機器

センサー、カメラ、赤外線と様々あるが、センサー系が比較的安価
見守り機器は数が多すぎる。用途が多岐にわたっているので、ランキングにはできませんでした。よく使われていそうなものを上に3つ選んだだけです。あとは順不同で掲載しています。

①【眠りスキャン】パラマウントベッド社が提供する睡眠解析ロボット

「眠りSCAN」は、介護現場において高齢者や介護利用者の睡眠や健康状態をモニタリングするための見守りシステムです。このシステムは、利用者のベッドの下にセンサーを敷き、寝返り、呼吸、心拍などの体動を検出します。これにより、利用者の睡眠状態や覚醒、離床動作をリアルタイムで把握し、体調の変化や異常があった場合には、速やかに通知が行われます。

このシステムの最大の利点は、利用者に直接何も装着させる必要がない点です。シート状のセンサーはベッド下に設置されるため、利用者にとって自然な睡眠環境を損なうことなく、正確なデータを取得できます。測定されたデータは無線LANを通じてPCやスマートデバイスに送信され、介護スタッフが遠隔で利用者の状態を確認することが可能です。また、データは長期的に記録され、睡眠日誌や呼吸日誌として蓄積されるため、利用者の健康管理にも役立てられます。

「眠りSCAN」は、特に夜間の見守りに効果的であり、利用者がベッドから離れた際や体調に異常がある場合には、即座に通知が送られます。これにより、転倒や事故のリスクを大幅に減少させることができます。実際、システム導入後には、夜間の転倒事故が約40%減少したという報告もあります。さらに、システムにカメラを連動させることで、通知が発生した際に映像を確認することも可能です。これにより、介護スタッフが現場に急行する前に状況を把握し、適切な対応を取ることができるようになります。

また、「眠りSCAN」は介護スタッフの業務負担軽減にも寄与しています。利用者の動作や体調の変化がリアルタイムで確認できるため、不要な訪室回数を減らすことができ、効率的な介護が可能となります。これにより、スタッフの身体的負担や精神的ストレスが軽減され、結果として介護サービスの質の向上にもつながります。職員全員が同じ基準で利用者のケアに取り組めるよう、システムの導入には標準化されたチェックリストも活用されており、事故の再発防止や適切な対応が常に取られるよう工夫がされています。

施設で導入を迷ったら眠りスキャンが無難

②【aams】心拍、呼吸、体動、離着床、睡眠の状態を確認できる見守り機器

「aams(アアムス)」は、利用者の見守りを効率的にサポートするために開発されたマット型センサーシステムです。利用者がベッドで寝ている間、心拍、呼吸、体動、離床、そして睡眠状態をリアルタイムで監視します。センサーマットをベッドの下に設置するだけで、非接触で利用者の状況を把握できるため、利用者に負担をかけない設計が特徴です。また、電子部品を使用していないため、故障のリスクが低く、メンテナンスコストも抑えられています。

aamsの最大の利点は、利用者の状態を遠隔で確認できる点です。スタッフはスマートフォンやタブレット、PCを使用して、施設内外からでも利用者の状態を確認できます。夜間の巡回や離床時にアラートが発生し、適切なタイミングで介護スタッフが駆けつけることが可能です。これにより、夜勤中の介護職員の負担が軽減され、より効率的な業務運営が実現します。

また、aamsはナースコールシステムと連動しており、異常が発生した際にはナースコールを通じてスタッフに通知されます。アラートシステムは利用者ごとに設定可能で、心拍数や呼吸数に異常があった場合には即座に対応できるよう設計されています。この機能により、特に夜間や見守りが困難な時間帯においても、利用者の安全を確保することができます。

さらに、aamsは利用者の睡眠状態を「深い眠り」「浅い眠り」「覚醒」の3段階で記録し、睡眠の質やパターンを可視化します。このデータは自動的に保存され、後から振り返ることができるため、個別のケアプラン作成に役立ちます。例えば、夜間の体位変換や訪室のタイミングをより適切に計画することが可能になります。

費用面においてもaamsは優れています。一般的な見守りシステムと比べて初期費用やメンテナンスコストが低く抑えられており、特に複雑なシステムを必要としないため、コスト面での負担が少ないのが特徴です。また、シンプルな構造であるため、センサーの故障リスクが低く、施設全体のランニングコストを削減できる点でも評価されています。

③【ANSIEL】積水化学工業が提供する睡眠見守りロボット

「ANSIEL(アンシエル)」は、積水化学工業が開発した見守りセンサーシステムで、主に介護施設や在宅介護において利用者の安全を確保しつつ、介護者の負担を軽減することを目的としています。このシステムは、ベッドのマットレス下に設置される高精度圧電センサーを使用して、利用者の体動や起き上がり、離床といった行動をリアルタイムで検知し、その情報を介護者のスマートフォンやPCに通知します。

「ANSIEL」の最大の特徴は、その高精度なセンサー技術です。心拍や呼吸などのバイタルデータも検知できるため、利用者の健康状態をリアルタイムで把握することができます。これにより、特に夜間の巡回業務において、介護者が頻繁に利用者の部屋を訪れる必要がなくなるため、介護者の肉体的・精神的な負担が大幅に軽減されます。また、転倒や徘徊のリスクを未然に防ぐことができるため、利用者の安全確保にも大いに役立っています。

さらに、2023年には「ANSIEL」に新たな拡張機能「NEZAMEL」が追加され、睡眠状態を「覚醒」「浅眠」「深い睡眠」に分類してモニタリングできるようになりました。この機能により、夜間の訪室回数が減り、利用者の安眠が確保されると同時に、介護者の業務負担もさらに軽減されることが期待されています。

ANSIELは、そのシンプルな操作性も評価されています。ICTに慣れていない職員でも扱いやすく、導入後すぐに使用可能であることから、利用者の多い介護施設でも導入が進んでいます。また、転倒リスクの高い利用者に対しても効果的に働き、事故を未然に防ぐことができた事例が報告されています。設定変更が簡単であるため、日々の業務での運用にも柔軟に対応できる点が、現場での高い評価に繋がっています。

④【eライブ】テクノスジャパンが提供する最新の見守りシステム

⑤【ケアバード】2016年から活躍している老舗の見守り機器

⑥【リコーみまもりセンサー】ベッド上での活動量が明確に!睡眠の質が分かる

⑦【おでかけキャッチ】認知症の方が誤って外出するのを防ぐ介護ロボット

⑧【ライフリズムナビ】医療連携が強みの高齢者見守りシステム

⑨【HitomeQケアサポート】プライバシーへの配慮がなされた見守り機器

⑩【まもる~の】シンプルで使いやすい睡眠見守りセンサー

⑪【ネオスケア】プライバシーを守りながら見守り可能!導入事例も紹介

ネオスケア(Neos+Care)は、次世代型の予測型見守りシステムで、介護施設や医療機関における利用者の安全を確保し、介護者の業務負担を軽減するために開発されました。このシステムは、高精度な非接触センサーと画像処理技術を組み合わせ、利用者の危険動作(離床、転倒、ずり落ちなど)をリアルタイムで検知し、迅速な対応を可能にします。

特徴の一つは、60GHzミリ波レーダーによる非接触型センサーを搭載している点です。このセンサーにより、利用者の呼吸や心拍、体位の変化を感知し、状態変化をリアルタイムでモニタリングすることができます。また、システムは利用者の動作を動画で記録するため、万が一の事故発生時にはその原因を特定し、再発防止策に役立てることができます。

さらに、音声通知機能が追加されており、介護スタッフが忙しい場合でも音声でアラートを受け取ることができ、迅速な対応を促進します。また、他の介護記録システムと連携が可能で、検知したデータを自動的に記録し、業務の効率化にも貢献します。

⑫【SOWAN】巡回見守り、異常時の駆けつけをする介護ロボット

「SOWAN(ソワン)」は、介護施設内での夜間業務の負担軽減や、スタッフのサポートを目的として開発された自律走行型のロボットです。主な特徴として、巡回見守りや異常時の駆けつけ、情報通知機能を備え、施設内の利用者の安全を24時間体制でサポートします。

SOWANは、LiDARやRGBカメラといった高性能センサーを搭載し、360度全方位の障害物検知や利用者の動きをモニタリングします。特に、転倒検知機能があり、利用者が倒れた際には警報を発し、スタッフに迅速に通知することができます。これにより、スタッフの夜間巡回の負担を軽減し、迅速な対応が可能となります。

また、自動充電機能やオプションで顔認証機能を搭載することもでき、施設内のニーズに応じた柔軟なカスタマイズが可能です。通信はWi-FiやLTEに対応しており、リアルタイムで施設内の状況を把握することができるため、利用者やその家族にも安心感を提供します。

導入コストも比較的低く、1時間あたり約88円という低コストで運用が可能です。これにより、介護施設においてコスト効率よくスタッフの負担軽減を図ることができ、利用者の安全を確保するためのツールとして注目されています。

⑬【PALRO】歌、ダンス、ゲーム、クイズ、落語が得意な見守りロボット

⑭【だいちゃん】認知症の利用者様に特化したコミュニケーションロボット

⑮【AlgoSleep】様々なデータから睡眠解析ができることが強みの見守りセンサー

⑯【A.I.Viewlife】プライバシー保護に重点を置いたカメラ型の見守り機器

見守り機器は数が多すぎて比べるのが大変。認知症の方にウェアラブル端末は活用できないと思うよ

移乗・移動支援

アシストスーツは普及しない。たまたま目についたロボットをピックアップしただけ。このジャンルは床走行リフトがあれば事足りる。

①【SOEL MX-Air】床走行リフトがアシスト機能付きに進化!

SOEL MX-Airは、日本ケアリフトサービス株式会社が開発した最先端のロボティックモバイルリフトです。この製品は、介護の現場で使用されることを目的に設計されており、介護者と被介護者の双方にとって快適かつ安全な介助を実現するための数々の機能を備えています。

まず、最大の特徴は、介護者が簡単にリフトを操作できるアシスト機能です。これは、リフト本体の移動を支援し、介護者が意図した方向にスムーズに動かせるように設計されています。この機能は、特に高齢の介護職員や、重い利用者を扱う際に非常に役立ち、従来の床走行リフトでは困難だった旋回や狭いスペースでの操作を容易にします。また、床に直接設置するため、低床ベッドにも対応しており、幅広い介護シチュエーションで利用可能です。

安全性も高く評価されており、リフトはスロースタート/スローストップ機能を備えています。この機能により、リフトが突然動き出すことなく、被介護者が揺れたり、急な動きで不安定になることを防ぎます。また、リフトの状態やバッテリーの異常を検知すると、日本語の音声アナウンスで通知し、操作の不慣れな介護者でも安心して使用できます。さらに、万が一の停電や故障時には緊急降下機能が作動し、被介護者を安全に降ろすことが可能です。

リフトのスペックとしては、最大吊上げ荷重が100kgで、昇降範囲は580mmから1780mmと広範囲にわたり、あらゆる身長の利用者に対応できます。リフトの本体重量は約60kgで、頑丈かつ操作がしやすい設計です。バッテリーは24V-2.9Ahの鉛蓄電池を使用しており、フル充電で約30回の昇降が可能です。防水性能も備えており、介護現場のさまざまな状況に対応できる堅牢性を持っています。

この製品は2023年に発売され、介護現場での負担軽減と安全性向上に貢献するとして高い評価を受けています。特に、リフト操作が困難だった施設や高齢の介護職員にとって、このロボティックリフトは大きな助けとなるでしょう。価格は約1,500,000円で、労働災害防止やケアの質向上を目指す介護施設にとっては有力な選択肢となっています。

②【Hug】移乗介助をサポートしてくれる定番の介護ロボット

介護ロボット「Hug」は、移乗や立位保持のサポートを行うロボットで、特にベッドから車椅子やトイレへの移動を容易にすることを目的としています。このロボットは、介護者の負担を軽減し、要介護者が安全かつ快適に生活できるよう支援します。

操作は非常に簡単で、リモコンを使って「立つ」や「座る」ボタンを押すだけで動作が開始されます。要介護者がロボットに寄りかかると、Hugが優しく持ち上げ、必要な場所まで移動させることができます。最大で100kgまでの体重に対応しており、身長は140~180cmまでの範囲で利用可能です。このような仕様により、幅広い体格の利用者に対応できる点が特徴です。また、施設や在宅介護などのさまざまな環境で使用可能です。

最大の利点は、従来2人の介護者が必要だった作業を、1人で行えるようになる点です。これにより、介護者の負担が軽減されるだけでなく、介護効率も向上します。特にトイレの誘導やベッドから車椅子への移動は、Hugを使用することで安全に行うことができ、利用者の尊厳を守りつつ介助が可能となります。

Hugはさまざまな補助金の対象となるため、導入費用を抑えることができます。介護ロボット補助金や人材確保助成金など、条件を満たす事業者であればこれらの補助金を活用してコスト負担を軽減できます。特に高齢化が進む中、介護人材の不足を補う手段として注目されています。

③【J-PAS fleairy】着脱が20秒!介護用のパワーアシストスーツ

④【マッスルスーツEvery】介護以外にも!汎用性の高いアシストスーツ

⑤【サットイレ】2人で行っていたトイレ誘導が1人でできるように

⑥【Maxi Move】スウェーデン企業が開発した移乗リフト

自動運転の車イスは費用対効果が悪い。手頃な価格になれば普及の見込みアリ

リハビリ系

TANOは介護ロボットの展示会によく出展しているので体験してみて

①【TANO】楽しみながらリハビリができる介護ロボット

「TANO」は、非接触・非装着型のモーショントレーニングシステムであり、福祉施設や介護現場においてリハビリテーションやレクリエーションを効率的にサポートするために設計されています。このシステムは、体の動きや声に反応し、利用者が楽しくリハビリを行えるように工夫されています。特にAIを活用した姿勢測定機能により、体のゆがみを瞬時に分析し、個々の状態に合わせた最適な運動プログラムを提案します。

TANOには180種類以上のプログラムが用意されており、ゲーム感覚で運動や訓練ができるため、利用者のモチベーションを高めることができます。これにより、リハビリが単調にならず、楽しみながら継続できる環境が整えられています。また、複数の利用者が同時に利用でき、準備や設定も簡単なため、介護スタッフの負担を大幅に軽減する効果もあります。

さらに、TANOは日本国内だけでなく、海外でも広く活用されており、グローバルな展開が進んでいます。多言語対応により、どの国や地域でも導入が可能で、介護の質向上と業務効率化に寄与しています。TANOは今後もAI技術の進化に伴い、介護現場での利用がさらに拡大し、より多くの高齢者が自立した生活を送るためのサポートとして期待されています。

②【ペッパー】ペッパーが介護向けに!最新の介護ロボットはレクもリハビリも可能に

③【ウォークトレーニングロボ】歩行トレーニングに特化した介護ロボット

筋トレマシンみたいなやつもたくさん見るけど…継続しなくてデカイ置物になりそう

オムツ・排泄

正直、このジャンルも甲乙つけがたい。介護度によって欲しいものがかなり変わってくる。

①【Helppad2】ベッドに敷くだけで排尿と排便を検知できる最新の介護ロボット

Helppad2は、排泄センサーを使用した介護支援システムで、高齢者や障害者の排尿や排便を検知するために設計されています。このシステムは、体に装着する必要がなく、ベッドに敷かれたマットに内蔵されたセンサーを通じて排泄を検知します。尿や便が検知されると、スマートフォンやウェブ画面に通知が送られ、介護者がすぐに対応できる仕組みです。これにより、排泄物による肌トラブルを軽減し、利用者の快適性を向上させるだけでなく、介護者の負担も減らすことができます​。

特徴として、排泄の種類(尿か便か)を識別する機能があり、適切な対応が可能です。また、排泄パターンを自動的に記録する機能も搭載されており、これにより定時のおむつ交換スケジュールを見直すことができ、業務の効率化が図れます。このシステムを導入することで、介護の現場での排泄ケアの負担を大幅に軽減し、ケアの質を向上させることが期待されています​。

介護職員の負担を減らし、より人間的なケアに集中できるようにすることを目指しています。開発にあたっては、介護者からのフィードバックを反映し、「体に装着しない排泄センサー」という形で、要介護者の快適さと介護者の使いやすさを両立させました​。

②【DFree】膀胱の尿のたまり具合が一目瞭然!適切なトイレ誘導が可能に

DFreeは、排尿予測をサポートする介護用デバイスで、主に高齢者や排尿トラブルを抱える方のために開発されました。超音波センサーを使用して膀胱内の尿の溜まり具合を測定し、排尿のタイミングをユーザーに通知する機能を持っています。これにより、失禁やおむつの使用頻度を減らし、トイレ介助が必要な人々の生活の質を向上させることが期待されています。

DFreeの導入は、特にトイレ介助が負担となっている在宅介護者や介護施設において非常に効果的です。例えば、夜間のトイレの頻度が多い高齢者に対して、排尿のタイミングを予測することで、トイレへの移動回数を減らし、介護者の負担を軽減することができます。また、膀胱内の尿の状態をリアルタイムで確認できるため、本人もトイレのタイミングを把握しやすくなり、自立排尿を促すことが可能になります。

在宅介護向けの「DFree HomeCare」や、介護施設向けの「DFree Professional」といったバリエーションがあり、ユーザーのニーズに応じて選択できるプランが用意されています。特に介護施設向けでは、複数の入居者の排尿状況を一元管理でき、各利用者の排尿タイミングに合わせて的確にトイレ誘導ができるため、介護の効率を向上させる効果が期待されています。

このデバイスは、2022年4月から介護保険の対象にもなっており、排尿の自立を支援する機器として認められています。要介護者が自ら排尿できる見込みがある場合、介護保険の適用を受けてDFreeを導入することで、費用の一部を補助してもらうことが可能です。

さらに、DFreeを使用することで、尿漏れや失禁のリスクを減らすだけでなく、感染症や膀胱炎などの健康リスクも低減できます。特に、おむつを使うことで生じる尿路感染症などの問題を回避できるため、介護の現場では「おむつゼロ」を目指す取り組みとしても期待されています。

③【NEC】トイレの利用記録システム!自動で排泄を検知し通知する

④【ラップポン】自動で処理してくれる最新のポータブルトイレ

⑤【Aiserv】排泄検知システムでオムツ交換が定時から随時に皮膚疾患が減る

「Aiserv」は、新東工業株式会社が開発した排泄検知システムです。このシステムは、ウェアラブルセンサーを使用しておむつ内の排泄を検知し、リアルタイムでその情報を介護職員のスマートフォンに通知する機能を備えています。

Aiservのセンサーは、ガス検知式の技術を採用しており、排泄(主に便やおなら)を感知すると無線通信(Bluetooth)を通じて5〜10メートルの範囲内でスマートフォンに情報を送信します。この情報は、専用アプリを通じて表示され、介護職員が即座に適切な対応を取ることができます。これにより、従来の定時的なオムツ交換から、実際の排泄に基づいた効率的なケアへと移行することが可能です。

このシステムの主なメリットの一つは、無駄なおむつ交換が減少することによる皮膚トラブルのリスク軽減です。オムツを頻繁に交換する必要がなくなるため、利用者の皮膚が不必要に摩擦を受けたり、湿った状態に長時間さらされたりすることが減少します。また、センサーは軽量(24g)でコンパクトなため、装着時の負担も少なく、利用者が快適に過ごせるよう配慮されています。

さらに、このシステムは介護職員の労働負担を軽減することにも寄与します。特に、夜間のオムツ交換や排泄確認の作業が減少することで、職員の作業負担が大幅に軽減され、労働効率が向上します。また、介護現場での人手不足にも対応できるため、労働力が限られている施設においても大きな助けとなります。

Aiservは、介護施設だけでなく、在宅介護でも使用が可能であり、介護の質を向上させるための効果的なツールとなっています。利用者の快適さを保ちながら、介護職員の作業を効率化し、施設全体の運営にも貢献します。

⑥【ベッドサイド水洗トイレ】ベッド横にトイレを配置!夜間の転倒を防止!

⑦【流せるポータくん】水洗式のポータブルトイレ!異物を流しても問題なし!

⑧【クレサナ】水不要でどこでも使えるトイレ!介護、医療、防災に!

ベッド・エアマット

①【オスカー】自動で体位交換してくれるエアマット

オスカーは、介護現場で使用される高機能エアマットレスで、主に床ずれ防止や体圧分散を目的としています。このマットレスは、利用者の身体状況に応じて自動的に体位を変換する機能を備えており、長時間の寝たきり状態でも床ずれのリスクを軽減できます。自動体位変換機能により、介護者が頻繁に利用者の体位を変える必要がなくなるため、介護者の負担軽減にも寄与しています。

特徴的な機能のひとつは、体圧分散です。体圧を均等に分散させることで、特定の部位に過度な圧力がかかることを防ぎ、利用者の快適さを保つとともに、床ずれの発生を抑制します。これは、エアセルという特殊な構造により実現されており、利用者の体に合わせて圧力を調整することで、最適な寝姿勢を維持します。

さらに、このマットレスは温度管理にも配慮されています。例えば、寝床内の「むれ」を防ぐために通気システムが搭載されており、湿気を外に逃がすことで快適な環境を保ちます。同時に、冷え対策も施されており、エアセル内の空気を適切に循環させることで、利用者が寒さを感じることなく快適に過ごせるよう工夫されています。

「オスカー」は介護保険を利用してレンタルすることが可能で、月額のレンタル料は約9,410円、介護保険の1割負担の場合、941円程度です。購入を希望する場合の希望小売価格は約213,400円です。これにより、介護施設や在宅介護において経済的な選択肢としても利用されています。

②【自動寝返り支援ベッド】ベッドが自動で動くことで体位交換の負担がなくなる

褥瘡予防には必須の介護ロボット。コスパ云々じゃなく導入してほしい

送迎

ナウトは、そもそも他の人を乗せて運転してはいけない人も発見できる。これは人命に関わること

①【ナウト】送迎中の運転手の居眠り、わき見運転を検知!

ナウト(Nauto)は、AIを搭載したドライブレコーダー兼運行管理プラットフォームで、主に法人向けに提供されています。ナウトは、ドライバーの危険な運転行動をリアルタイムで検知し、即座に警告を発する機能を持つことが特徴です。わき見運転やスマートフォンの使用、居眠り運転などのリスクが発生した場合、ドライバーに警告を出し、運転中の危険な行動を未然に防ぎます。また、車載カメラがドライバーを認識し、個別の運転データを管理者と紐付けることで、より効果的な指導が可能です。

ナウトは、クラウドベースのシステムを活用し、車両の運行データを収集、分析します。これにより、管理者はウェブアプリケーションを通じて運転リスクを評価し、ドライバーに対して具体的な改善指導を行うことができます。特に、「ベラスコア」と呼ばれる独自の指標を用いて運転者のリスクを数値化し、評価することが可能です。このスコアは、急ブレーキや急ハンドルなどの運転行動を基にAIが算出し、個別の指導やフィードバックをサポートします。

ナウトは日本国内でも広く導入されており、700社以上の企業がこのシステムを利用しています。特に、車両の安全性向上や事故防止の観点から、企業の運行管理に貢献しています。AIによるリアルタイムの運転リスクの検出だけでなく、管理工数の削減や燃料費の削減といった経済的なメリットも得られています。例えば、ナウトを導入した企業では、事故率の減少や保険料の割引、ガソリン消費量の削減といった成果が報告されています。

②【運転手はキミだ‼クラウド】送迎表作成支援ソフトが送迎の負担を軽減してくれる

運転手はキミだクラウドは、通所介護施設などで利用される送迎表作成支援システムで、主に利用者の送迎業務を効率化するために開発されました。このシステムは、利用者の情報や送迎スケジュールをデータベースで一元管理し、最適なルートを自動で計算しながら送迎計画を作成することができます。送迎表は手動でも作成できますが、過去のデータを参照して自動生成することも可能で、送迎の負担を大幅に軽減します。

特徴として、送迎表作成の効率化が挙げられます。Googleマップと連携しているため、地図を確認しながら送迎ルートを設定できるほか、送迎順や座席の配置を自動的に調整して最適化します。また、急なスケジュール変更にも対応できる機能が備わっており、飛び入りの利用者が増えた場合でも迅速に新たなルートを計画できます。これにより、送迎担当者の業務負担を軽減し、残業の削減にもつながります。

送迎表のカスタマイズ機能も優れており、施設のニーズに応じたレイアウト変更が可能です。送迎表のレイアウトはExcelに出力でき、送迎時間やルートに加え、備考欄や電話番号欄のカスタマイズも行えます。また、複数の利用者の情報をExcelから一括で取り込むことができるため、手動で入力する手間も省けます。

さらに、モバイル端末への対応も充実しており、スマートフォンやタブレットからも送迎表の管理が可能です。モバイル版とPC版の機能に差がないため、移動中や施設外でも問題なく操作できます。また、GPS機能を活用することで、現在地情報を確認したり、利用者の地点を現地で登録したりすることができます。

③【ぴっくあっぷプランナー】大手介護ソフトと連携可能な送迎業務サポートシステム

ぴっくあっぷプランナーは、介護施設向けに特化した送迎支援システムで、主にデイサービス、デイケア、ショートステイなどの施設に導入されています。このシステムの目的は、利用者の送迎業務を効率的に行うことで、管理者やスタッフの負担を軽減することです。

システムの基本機能として、利用者のスケジュールや送迎ルートの自動作成機能があります。これにより、送迎時のルート計画を自動的に算出し、スタッフが手動でルートを考える手間を省きます。また、車両情報、運転手の情報、利用者の乗降場所や時間をシステムに入力することで、効率的な配車スケジュールを立てることが可能です。さらに、利用者ごとの送迎ニーズに応じて、特定の日程や時間に合わせた柔軟なスケジュール設定もサポートされています。

また、このシステムは、他の大手介護ソフトである「ワイズマン」や「ほのぼの」との連携が可能であり、これにより、介護施設の管理業務をさらに効率化できます。連携することで、利用者情報や送迎状況の共有がスムーズに行え、データの一元管理が実現します。この機能により、送迎業務だけでなく、利用者のケア全般に関するデータの管理がよりシステム化され、スタッフの作業効率を向上させます。

加えて、リアルタイムでの送迎状況の確認機能も備わっており、GPSを利用して車両の現在位置を把握することが可能です。これにより、管理者は送迎車の位置や状況を事務所内から確認でき、必要に応じて迅速に対応することができます。このような機能は、特に予期せぬトラブルが発生した際に役立ち、送迎の遅延や安全面でのリスク管理にも貢献します。

会話支援

①【コミューン】聞こえにくい高齢者に補聴器以外の解決策!

お食事

とろみをつける作業は意外と時間がかかるので、自動化されるのは地味にありがたい

①【とろみ自動調整サーバー】毎日のとろみをつける作業から解放される

②【Obi】上半身を動かしにくい人のサポートをする食事介助ロボット

介護記録

①【ハナスト】話すだけで介護記録が入力できる

話すだけで介護記録が書けるのは革命だと思う

記録ソフトはシェアが多いもの3つ並べみた

シフト作成・事務作業

①【おまかせシフトちゃん】何人でも月額1000円で利用できる破格のシフト作成ソフト

②【CWS for Care】介護専門のシフト管理サービス!導入事例も紹介

③【らくしふ】LINEを活用して自動でシフト作成!

④【シフトメーション】介護資格保有を考慮してシフトを自動作成してくれるサービス

⑤【LINE WORKS】使いやすさ抜群!スタッフ間の連絡をより効率的に

インカムはWi-Fi系であれば何でもOK

議事録自動作成ツールも何でもOK

ケアマネ業務

①【ミルモぷらん】新たな視点を提供してくれるケアプラン作成支援AI

②【SOINそわん】AIケアプラン作成!ケアマネの負担が大幅に減る⁉導入事例も紹介

AIケアプランに完全に置き換わることはなさそう。赤字の事業所が多い中、もっとコストをかけるのは現実的ではない

では、必要な介護ロボットは?

事業所の形態で必要な介護ロボットは変わってくる。ここでは、大きく2つに分ける。施設系と訪問系だ。分類としてはもっと細かく分けることができるが、ここでは2つに分けるだけで十分だろう。

施設系(特別養護老人ホームや介護老人保健施設など)

正直なところ、施設系で必ず導入すべき介護ロボットはない。元も子もない話だが、現時点ではそうだろう。2022年度では特別養護老人ホームの6割が赤字というデータがある。赤字の中、必ず導入すべき介護ロボットはない。ただ、あると非常に便利になる介護ロボットはある。それは見守り機器だ。もし、お金に余裕があるのであれば、眠りスキャンかaamsを検討するといい。利用者様の日常の質が上がり、ケアスタッフの負担も減る。コスパは抜群だと思う。次に、床走行リフト、シフト作成ソフトなどがあれば、好印象だ。

訪問系(車を使用する事業所)

訪問系では、ナウトが必須だ。わき見運転やスマホを触りながら運転する職員を発見できる。こんな人は、そもそも運転させるべきではない。ましてや他の人を乗せているのだ。多少の出費はあるが、事故が起こってからでは遅い。人命より優先すべきものはない。

他にも便利な介護ロボットはあると思う。肝心なものを見落としているかもしれない。お問い合わせや、X(旧Twitter)から連絡して頂けると嬉しい