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介護ロボットの普及はどうなっている?
保守的な施設長、管理者、トップが多いので、広く普及したものが人気になる。周りが使ってるから、 不安な要素が少なく、安心して活用できる。 特に顕著なのは介護記録ソフトだ。 新しいソフトが次々に発売されているが、 乗り換える事業所はごく少数だろう。乗り換えの手間があるし、 何より使い方を覚え直す必要がある。 ケアスタッフの高齢化も進む中、 覚え直すことは現場にとって致命傷になる。記録業務や請求業務、 ユーザーインターフェースに革命的な改善があれば、 乗り換えに動く事業所もあると思う。ただ、乗り換えるとしても、 他の事業所で普及しまくっているのを確認してからになるが。
介護ロボットを調査して痛感した事
他で活用されている技術から、高齢者、認知症の方、 要介護者にも使えそうなロボットを作るのはナンセンス。 機能やできることが同じようなロボットがたくさん製品化されてい る。見守り機器はその代表格だと感じる。 最新で発売されたものが数年前から普及しているロボットよりも機 能が退化していると感じるものまである。 これは現場のことをあまり知らない技術者が、 まず技術ありきでロボットを制作しているからだ。この「 まず技術ありき」は介護ロボットにだけ当てはまる問題ではない。 市場調査をしていないのかと困惑することが多い。 よく言われているが「あなたが思い付くことは、 たいてい他の人も思い付いている」のだ。
この記事ではどんな介護ロボットを紹介している?
既に普及している、これから活躍しそう、 と感じたロボットをピックアップしている。 各ジャンルでふんわりとランキング形式にしている。 上にあるロボットほど、好印象ということだ。 掲載されていないものは、僕の調査しきれていないもの、 または現場で活用される見込みが皆無なものだ。見つけ次第、 更新はしていきたい。
僕の願いは一つ
介護ロボットはあれば便利、 というのは全ての介護ロボットに当てはまる。しかし、 安くはないコストがかかる。 優先順位を見誤らないようにしなくてはならない。 なんとなく便利そうだからと、 手当たり次第に導入するのではなく、徹底的に比較して欲しい。 利用者様とケアスタッフの双方が幸せになる介護ロボットの導入が 進むことを願っている。
この記事が、 介護崩壊を防ぐことの一助になれば
見守り機器
センサー、カメラ、赤外線と様々あるが、 センサー系が比較的安価
見守り機器は数が多すぎる。用途が多岐にわたっているので、ランキングにはできませんでした。よく使われていそうなものを上に3つ選んだだけです。あとは順不同で掲載しています。
施設で導入を迷ったら眠りスキャンが無難
次に悩むのがaamsかな
アンシエルも使っている事業所多そう
ほかにも多数あるので比較すると面白い
認知症の方にウェアラブル端末は活用できないと思うよ
移乗・移動支援
アシストスーツは普及しない。 たまたま目についたロボットをピックアップしただけ。このジャンルは床走行リフトがあれば事足りる。
自動運転の車イスは費用対効果が悪い。 手頃な価格になれば普及の見込みアリ
リハビリ系
TANOは介護ロボットの展示会によく出展しているので体験してみて
筋トレマシンみたいなやつもたくさん見るけど… 継続しなくてデカイ置物になりそう
オムツ・排泄
正直、このジャンルも甲乙つけがたい。介護度によって欲しいものがかなり変わってくる。
ベッド・エアマット
褥瘡予防には必須の介護ロボット。コスパ云々じゃなく導入してほしい
送迎
ナウトは、そもそも他の人を乗せて運転してはいけない人も発見できる。これは人命に関わること
会話支援
お食事
とろみをつける作業は意外と時間がかかるので、自動化されるのは地味にありがたい
介護記録
話すだけで介護記録を書けるのは革命だと思う
記録ソフトはシェアが多いもの3つ並べみた
シフト作成・事務作業
インカムはWi-Fi系であれば何でもOK
議事録自動作成ツールも何でもOK
ケアマネ業務
AIケアプランに完全に置き換わることはなさそう。赤字の事業所が多い中、もっとコストをかけるのは現実的ではない
では、必要な介護ロボットは?
事業所の形態で必要な介護ロボットは変わってくる。ここでは、大きく2つに分ける。施設系と訪問系だ。分類としてはもっと細かく分けることができるが、ここでは2つに分けるだけで十分だろう。
施設系(特別養護老人ホームや介護老人保健施設など)
正直なところ、施設系で必ず導入すべき介護ロボットはない。元も子もない話だが、現時点ではそうだろう。2022年度では特別養護老人ホームの6割が赤字というデータがある。赤字の中、必ず導入すべき介護ロボットはない。ただ、あると非常に便利になる介護ロボットはある。それは見守り機器だ。もし、お金に余裕があるのであれば、眠りスキャンかaamsを検討するといい。利用者様の日常の質が上がり、ケアスタッフの負担も減る。コスパは抜群だと思う。次に、床走行リフト、シフト作成ソフトなどがあれば、好印象だ。
訪問系(車を使用する事業所)
訪問系では、ナウトが必須だ。わき見運転やスマホを触りながら運転する職員を発見できる。こんな人は、そもそも運転させるべきではない。ましてや他の人を乗せているのだ。多少の出費はあるが、事故が起こってからでは遅い。人命より優先すべきものはない。
他にも便利な介護ロボットはあると思う。 肝心なものを見落としているかもしれない。お問い合わせや、X( 旧Twitter)から連絡して頂けると嬉しい