【24年9月最新】介護ロボット一覧!どんな種類がある?普及しない理由は?

 

目次

介護ロボットの普及はどうなっている?

保守的な施設長、管理者、トップが多いので、広く普及したものが人気になる。周りが使ってるから、不安な要素が少なく、安心して活用できる。特に顕著なのは介護記録ソフトだ。新しいソフトが次々に発売されているが、乗り換える事業所はごく少数だろう。乗り換えの手間があるし、何より使い方を覚え直す必要がある。ケアスタッフの高齢化も進む中、覚え直すことは現場にとって致命傷になる。記録業務や請求業務、ユーザーインターフェースに革命的な改善があれば、乗り換えに動く事業所もあると思う。ただ、乗り換えるとしても、他の事業所で普及しまくっているのを確認してからになるが。

介護ロボットを調査して痛感した事

他で活用されている技術から、高齢者、認知症の方、要介護者にも使えそうなロボットを作るのはナンセンス。機能やできることが同じようなロボットがたくさん製品化されている。見守り機器はその代表格だと感じる。最新で発売されたものが数年前から普及しているロボットよりも機能が退化していると感じるものまである。これは現場のことをあまり知らない技術者が、まず技術ありきでロボットを制作しているからだ。この「まず技術ありき」は介護ロボットにだけ当てはまる問題ではない。市場調査をしていないのかと困惑することが多い。よく言われているが「あなたが思い付くことは、たいてい他の人も思い付いている」のだ。

この記事ではどんな介護ロボットを紹介している?

既に普及している、これから活躍しそう、と感じたロボットをピックアップしている。各ジャンルでふんわりとランキング形式にしている。上にあるロボットほど、好印象ということだ。掲載されていないものは、僕の調査しきれていないもの、または現場で活用される見込みが皆無なものだ。見つけ次第、更新はしていきたい。

僕の願いは一つ

介護ロボットはあれば便利、というのは全ての介護ロボットに当てはまる。しかし、安くはないコストがかかる。優先順位を見誤らないようにしなくてはならない。なんとなく便利そうだからと、手当たり次第に導入するのではなく、徹底的に比較して欲しい。利用者様とケアスタッフの双方が幸せになる介護ロボットの導入が進むことを願っている。

この記事が、介護崩壊を防ぐことの一助になれば

見守り機器

センサー、カメラ、赤外線と様々あるが、センサー系が比較的安価
見守り機器は数が多すぎる。用途が多岐にわたっているので、ランキングにはできませんでした。よく使われていそうなものを上に3つ選んだだけです。あとは順不同で掲載しています。

【眠りスキャン】パラマウントベッド社が提供する睡眠解析ロボット

施設で導入を迷ったら眠りスキャンが無難

【aams】心拍、呼吸、体動、離着床、睡眠の状態を確認できる見守り機器

【ANSIEL】積水化学工業が提供する睡眠見守りロボット

【eライブ】テクノスジャパンが提供する最新の見守りシステム

【ケアバード】2016年から活躍している老舗の見守り機器

【リコーみまもりセンサー】ベッド上での活動量が明確に!睡眠の質が分かる

【おでかけキャッチ】認知症の方が誤って外出するのを防ぐ介護ロボット

【ライフリズムナビ】医療連携が強みの高齢者見守りシステム

【HitomeQケアサポート】プライバシーへの配慮がなされた見守り機器

【まもる~の】シンプルで使いやすい睡眠見守りセンサー

【ネオスケア】プライバシーを守りながら見守り可能!導入事例も紹介

【SOWAN】巡回見守り、異常時の駆けつけをする介護ロボット

【PALRO】歌、ダンス、ゲーム、クイズ、落語が得意な見守りロボット

【だいちゃん】認知症の利用者様に特化したコミュニケーションロボット

【AlgoSleep】様々なデータから睡眠解析ができることが強みの見守りセンサー

【A.I.Viewlife】プライバシー保護に重点を置いたカメラ型の見守り機器

見守り機器は数が多すぎて比べるのが大変。認知症の方にウェアラブル端末は活用できないと思うよ

移乗・移動支援

アシストスーツは普及しない。たまたま目についたロボットをピックアップしただけ。このジャンルは床走行リフトがあれば事足りる。

【SOEL MX-Air】床走行リフトがアシスト機能付きに進化!

【Hug】移乗介助をサポートしてくれる定番の介護ロボット

【J-PAS fleairy】着脱が20秒!介護用のパワーアシストスーツ

【マッスルスーツEvery】介護以外にも!汎用性の高いアシストスーツ

【サットイレ】2人で行っていたトイレ誘導が1人でできるように

【Maxi Move】スウェーデン企業が開発した移乗リフト

自動運転の車イスは費用対効果が悪い。手頃な価格になれば普及の見込みアリ

リハビリ系

TANOは介護ロボットの展示会によく出展しているので体験してみて

【TANO】楽しみながらリハビリができる介護ロボット

【ペッパー】ペッパーが介護向けに!最新の介護ロボットはレクもリハビリも可能に

【ウォークトレーニングロボ】歩行トレーニングに特化した介護ロボット

筋トレマシンみたいなやつもたくさん見るけど…継続しなくてデカイ置物になりそう

オムツ・排泄

正直、このジャンルも甲乙つけがたい。介護度によって欲しいものがかなり変わってくる。

【Helppad2】ベッドに敷くだけで排尿と排便を検知できる最新の介護ロボット

【DFree】膀胱の尿のたまり具合が一目瞭然!適切なトイレ誘導が可能に

【NEC】トイレの利用記録システム!自動で排泄を検知し通知する

【ラップポン】自動で処理してくれる最新のポータブルトイレ

【Aiserv】排泄検知システムでオムツ交換が定時から随時に皮膚疾患が減る

【ベッドサイド水洗トイレ】ベッド横にトイレを配置!夜間の転倒を防止!

【流せるポータくん】水洗式のポータブルトイレ!異物を流しても問題なし!

【クレサナ】水不要でどこでも使えるトイレ!介護、医療、防災に!

ベッド・エアマット

【オスカー】自動で体位交換してくれるエアマット

【自動寝返り支援ベッド】ベッドが自動で動くことで体位交換の負担がなくなる

褥瘡予防には必須の介護ロボット。コスパ云々じゃなく導入してほしい

送迎

ナウトは、そもそも他の人を乗せて運転してはいけない人も発見できる。これは人命に関わること

【ナウト】送迎中の運転手の居眠り、わき見運転を検知!

【運転手はキミだ‼クラウド】送迎表作成支援ソフトが送迎の負担を軽減してくれる

【ぴっくあっぷプランナー】大手介護ソフトと連携可能な送迎業務サポートシステム

会話支援

【コミューン】聞こえにくい高齢者に補聴器以外の解決策!

お食事

とろみをつける作業は意外と時間がかかるので、自動化されるのは地味にありがたい

【とろみ自動調整サーバー】毎日のとろみをつける作業から解放される

【Obi】上半身を動かしにくい人のサポートをする食事介助ロボット

介護記録

【ハナスト】話すだけで介護記録が入力できる

話すだけで介護記録が書けるのは革命だと思う

記録ソフトはシェアが多いもの3つ並べみた

シフト作成・事務作業

【おまかせシフトちゃん】何人でも月額1000円で利用できる破格のシフト作成ソフト

【CWS for Care】介護専門のシフト管理サービス!導入事例も紹介

【らくしふ】LINEを活用して自動でシフト作成!

【シフトメーション】介護資格保有を考慮してシフトを自動作成してくれるサービス

【LINE WORKS】使いやすさ抜群!スタッフ間の連絡をより効率的に

インカムはWi-Fi系であれば何でもOK

議事録自動作成ツールも何でもOK

ケアマネ業務

【ミルモぷらん】新たな視点を提供してくれるケアプラン作成支援AI

【SOINそわん】AIケアプラン作成!ケアマネの負担が大幅に減る⁉導入事例も紹介

AIケアプランに完全に置き換わることはなさそう。赤字の事業所が多い中、もっとコストをかけるのは現実的ではない

では、必要な介護ロボットは?

事業所の形態で必要な介護ロボットは変わってくる。ここでは、大きく2つに分ける。施設系と訪問系だ。分類としてはもっと細かく分けることができるが、ここでは2つに分けるだけで十分だろう。

施設系(特別養護老人ホームや介護老人保健施設など)

正直なところ、施設系で必ず導入すべき介護ロボットはない。元も子もない話だが、現時点ではそうだろう。2022年度では特別養護老人ホームの6割が赤字というデータがある。赤字の中、必ず導入すべき介護ロボットはない。ただ、あると非常に便利になる介護ロボットはある。それは見守り機器だ。もし、お金に余裕があるのであれば、眠りスキャンかaamsを検討するといい。利用者様の日常の質が上がり、ケアスタッフの負担も減る。コスパは抜群だと思う。次に、床走行リフト、シフト作成ソフトなどがあれば、好印象だ。

訪問系(車を使用する事業所)

訪問系では、ナウトが必須だ。わき見運転やスマホを触りながら運転する職員を発見できる。こんな人は、そもそも運転させるべきではない。ましてや他の人を乗せているのだ。多少の出費はあるが、事故が起こってからでは遅い。人命より優先すべきものはない。

他にも便利な介護ロボットはあると思う。肝心なものを見落としているかもしれない。お問い合わせや、X(旧Twitter)から連絡して頂けると嬉しい